これをご覧になっている経営者の方の中にも、「経理って意味あるの?」、「面倒くさいだけじゃない?」、「やる必要あるの?」と思われている方は多いかもしれません。特に、起業をして1~3年の短い方、そう思われていませんか?
私自身も経理について、「税金の計算に使うだけじゃん」、「やらなくていいんだったらやらないほうがいいよね」と考えていた時期もありました。
しかし、自分で経営をしていくうちに、経理って実は利益を生むために大事なことだと気付き始めたんです。儲かっている会社、うまくいっている会社ほど経理を大事にしています。
今回は、「なぜ経理が大事なのか」ということも含めてお話をしていきたいと思います。
なぜ経理が金を生まないの?
ほとんどの経営者の方は、経理が何であるかということを分かっていません。「事務に任せればいい」、「会計事務所に丸投げすればいい」、「どうせ税金の計算でしょ?」と考えている方が多いのではないでしょうか?
会計事務所に任せている場合は、ただ単に、「税金の計算のためだけに集計と記録をお願いしている」状態です。そのため、会計事務所や税理士事務所から、「税金がいくらになりました」、「〇〇の資料がありません」、「決算がいくらになりました」という話ぐらいしか来ないわけです。
それは当然です。頼まれている側からすれば、「税金の計算をするために決算をしてください」と頼まれているわけですから、それ以外のことは通常やりませんよね。
そうすると、結局、「こんなただの紙切れが来てもしょうがない」、「売り上げがいくらとか利益がいくらってことだけ分かってもしょうがない」というふうに考えてしまうわけです。
経理の仕事をただの作業的なものでしかないと考えていれば、当然、「利益を生まない経理」となります。
しかし、実は、経理は利益を出すためにとても必要なものなのです。そもそも経理とは何かというと「経営管理」です。ですから、経営にとって絶対に大切なことなんですね。
どうしたら利益を生む経理になる?
お金を生み出す経理とは先読みできる経理です。つまり、「予算管理や資金管理」をできる経理なんです。これってまさに経営の管理ですよね?
「予算」とは今年の目標のようなものです。毎月どのぐらい売り上げがあって、どのくらい経費を使って、どのくらい利益が出るという目標です。それをきちんと立てるということが大切になります。ここが経理として、経営管理として、とても大切なところです。
もう1つが、予算と資金繰り、簡単に言えば利益と資金です。資金が無くなってしまうと会社が潰れてしまいますので、何とか資金が無くならないように回して、お金が足りるように計画を立てるということです。そこがすごく大切な情報です。
予算管理をしていない会社としている会社では、予算管理をしている会社のほうが長く生き残っています。予算管理をしていない会社は、ほんの少しのトラブルですぐ潰れています。
予算管理では、いろいろな目標を立てたときに、まずは、その目標通りうまくいっているかどうかが見えてくるということが大事です。
大抵の場合、うまくいかないんです、経営なんて。
うまくいかないのは当たり前で、それをどのように改善していくかが重要なんです。うまくいかない理由は、基本的には、経理をしっかりやっていればその会計情報に出てきます。
「これだけ売り上げがあるのに利益が出ないのはなぜ?」
「そもそも売り上げが足りない?」
「この売り上げでも利益が出ているのはなぜ?」
このような場合、会計情報に歪みが生じてきます。その違いを見て、なぜ悪いのか、どうやったら改善できるのかということをしっかりとやっていくのが経理、予算管理なのです。
売り上げだけを考えている会社や、売り上げがどんどん上がっても利益が全然上がらない会社はざらにあります。飲食店などでもそうです。薄利多売ってやつですね。別に薄利多売にしようとは思っていないのに薄利多売になってしまう、そもそもの値段設定が間違っているのでは?という会社はたくさんあります。製造業でもそのような会社が見られますね。
それはきちんと経理ができていないからです。経理をやっていないから何がうまくいっていないのかも分かっていないのです。それをきちんと分かるような経理体制にするということがすごく大事なのです。
予算の管理、資金の管理、毎月の経理をしっかりとつける、自分が立てた予算とちゃんと比べることができるようなつけ方をする、ということが重要です。それがきちんとできていないとうまく経理が回りませんので、結局、改善点が分からないまま1年が過ぎて、
「赤字だった」
「黒字だった」
「よく分かんなかった」
と、また次の1年が来て、ちょっと風が吹くと倒れるということになるわけです。
とにかく、会社のキャッシュが増えるとか、有益な情報になるという付加価値を生み出すような経理にしてもらいたいと思います。それが「利益を生む経理」なんです。
まとめ
経理は「経営管理」で、経営にとって大切なものです。ミスなく会計処理をするというのも、当然、税金の計算上大事なことですが、それだけでは利益を生みません。
大事なのは会社にとって必要な経理にすることです。
資金繰りを知る、予算管理をする、予算に対する実績と対比できるような経理体制にするということが、経理からお金を生み出す大切な仕事になるわけです。
皆さんもぜひ、経営管理をしっかりとやっていただけたらと思います。

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